いただき物の卓上ボール盤(高儀 EARTH MAN DP-250)を使いやすいように改造してみました。
作業テーブルを大型化
付属の作業テーブルは小さく、作業しづらいので、不要品のテーブル上板を取り付けました。
パンタジャッキで昇降機能を追加
材に穴を開けるには作業テーブルを、ドリルビットの長さや材料(+捨て板)の厚みに合わせて上下する必要があります。また、ドリルビットの交換(取り外し・取り付け)の際には作業テーブルを下げる必要あり。
手軽に作業テーブルの昇降を行えるように、ホームセンターで千円台で購入したパンタグラフジャッキを取り付けました。
パンタジャッキの金属ベース面に4箇所穴を開け、ボルト・ナットで台座に固定。
ハンドルは、当初ボルト・ナットで代用していましたが、さすがにネジ山が手に食い込んで痛くなるのと、冬場は金属だと手が冷えてツラくなってくるので、木製の丸棒を加工して取り付けました。
サークルカット治具を作成
次の作業の為に、トリマ用のサークルカットのジグを作成しました。
MDF合板に溝を掘り。鉄板の前後に穴を開けM6のタップでねじ切り。M6ネジの頭はディスクグラインダーで切削。金属用接着剤で固定。片側(裏面)はセンター保持用、片側(表側)は蝶ネジでの鉄板固定用です。
支柱ポール位置をかさ上げ
ボール盤の作業テーブルの下にパンタジャッキを追加したことで、作業テーブルを支柱ポールの最下部まで下げることが出来なくなりました。
これを解消する為、ポールの下に木製円柱を追加し、かさ上げします。
2バイ6材を、前述のサークルカット治具で円形に切り抜きます。
カットした二つを重ねて支柱ポールのベース部と台座間に入れ、長ボルト(ホームセンター購入品)で3箇所を固定しました。
昇降量をデジタル表示
デジタルノギスを取り付け、ドリル部の昇降量を数値で確認出来るようにしました。
ボール盤本体のスイッチ部分は、プラスチック製だったので、側面の垂直部分に穴を2箇所開け、L型金具をボルト固定。L型金具に集成材をボルト2箇所固定。デジタルノギスは不要部分をカットし、両面テープで集成材に固定しています。ノギス内部の板バネ(可動部の保持用)は外してあります。
ドリル昇降部とノギス可動部は、ホームセンターで見つけた金属板材とゴム材で接続。ちょっとギラギラし過ぎてますね。
ドリル部分の昇降量は50.8mmあるようです。
ノギスは赤ボタンで液晶表示されますが、押さなくても昇降させると自動でオンとなります。
実際に使う時は、ドリルの刃が材に当たった時点で、黄色いボタンを押し、ゼロリセットします。
その後、デジタル表示を見ながら掘り進めたい深さまで昇降ハンドルを下げます。
これにより、複数の穴を同じ深さで開けることができます。
固定クランプを取り付け
木工作業をするには、安全の為にも、綺麗に仕上げる為にも、固定が大事。
作業テーブルの板は厚みが薄いので、アルミレールを埋め込むのは、強度的に不可能でした。
今回は左右に溝を掘り、横に枕木を渡し、それに固定クランプ用レールを仕込みました。
左右の溝は直線にしても良かったのですが、枕木に掘る溝が長くなるので、曲線にしました。
この曲線の溝もトリマ用サークルカット治具を使って作りました。
付属のバイスを使いたい場合は、このクランプで固定して使うことも可能です。
次の写真は、パンタジャッキ用ハンドルを作っていたときのものです。
ドリル昇降ハンドルの握り部分を作成
ボール盤をいただいた時点で、ハンドルのプラスチック製の握り部分が一つ割れていました。
操作する度に、気になる部分なので、木製丸棒で握り部分を作り直しました。
直径25mm丸棒に、鬼目ナットを押し込んだら材が割れたので、直径35mm丸棒に変更。
また、ハンドルの棒をセンター部に固定(増し締め)するには、7.5mmの薄いスパナが必要な作りでしたが、ホームセンターには同サイズのスパナが見当たらなかったので、3mmの穴を開け、2.5mm六角棒レンチで増し締め出来るように改良しました。(・・・なんか緩みやすいんだよなあ)
また、支柱にボール盤本体を固定している部分は、二つの蝶ナットに交換しています。
元はイモネジ(六角穴付止めネジ)でした。六角棒レンチが無くてもすぐに回せるので便利です。