自作PCのパーツ更新とWin11化

  • 2021年12月18日
  • 2022年4月25日
  • 自作PC
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6年前に自作したPC(自作PC3号機)は、Intel Core i7-4790(第4世代、Haswell世代)です。

現在は、第12世代のようですね。

OSの方も、Win10以降はバージョンアップしないと聞いた記憶があるのに、今度はWin11ですね。

2年半程前(引っ越し後)に、サブ機(自作PC1号機と2号機)のマザーボードを更新しました。

CPUは、自作1号機がAMD Ryzen 5 2400Gで、自作2号機がAMD Ryzen 5 2600 としました。

ストレージも、M.2 SSDにしているので、現在でも、快適に使えています。

自作3号機の方は、Webブラウザの印刷プレビューを表示させると、表示し終わるまで、1分近く待たされますが、自作1号機と2号機では、1~2秒ほどで表示完了です。

自作3号機は、沢田内科医院のニュースレター制作で、Adobe CC Illustratorを使用しています。これの印刷時やファイル保存時も、結構待たされるのでストレスに感じていました。

特に、急な修正が入った時に、待たされるとイライラします。

パーツ交換で性能アップとWin11化を目論む

そんな訳で、自作3号機の性能アップのためPCパーツを交換することにしました。

また、自作2号機(AMD Ryzen 5 2600)は、そのままWin11にアップグレードできたのですが、自作1号機はCPUが未対応で、Win11を実行するための最小システム要件を満たしていませんでした。対応CPUのリストを見たら、AMD Ryzen 5 2400GはNGで、AMD Ryzen 5 3400GならOKのようでした。

当初、ヤフオクで「 AMD Ryzen 5 3400G 」の中古品を落札しようと思って挑んだのですが、どんどん値が釣り上げられ、高価になったので落札はあきらめました。

代わりに、他作PCで 「 AMD Ryzen 5 3400G 」 を使用しているモノが出品されていたので、こちらを落札しました。送料1280円を足しても4万円程でした。PCケース、電源600W、マザーボード、2.5インチSSD 500GB、DRAM 16GB(8GBが2枚)が付いての値段なので、せり上がって3万近くなるCPU単品よりはお買い得。デカ物となるせいなのか、入札競争相手もなく、始値で落札できました。

このヤフオク落札PCのCPU「AMD Ryzen 5 3400G」と付属CPUクーラーを自作1号機に移植することで、自作1号機のWin10からWin11へのアップグレードは完了。(・・・2400G取り外し時にスッポンを初体験。クーラーにCPUがくっついてスッポンと取れましたが、CPUのピン折れは無し。)

各PCで、Windowsの操作性に違いがあると、これもストレスにつながるので、よく使うPCは全てWin11にしたい。

自作3号機の更新についても、大金をかけることは控え、今回は節約することにしました。

Intel製にこだわらず、前出のヤフオク落札PCのマザーボードを移植し、AMD製CPU、対応CPUクーラー、M.2 SSD 1TBを購入します。・・・これで、自作PCは全てAMD製CPUとなります。

CPUはこれまで、4コア/8スレッドだったので、倍の8コア/16スレッドのCPUにしようと思います。・・・「今年もお疲れ様でした!!」と言うことで自分へのささやかな御褒美です。


CPUはAliExpressから購入してみました。初めての中国輸入です。12月5日に発注し、当初は「12月30日発送」となっていましたが、昨日(12月17日)自宅のポストに国際郵便(小包封筒)で届いてました。製品の紙箱やシールはなくCPUのみ、梱包は最低限な感じでしたが、モノは動いたので問題なし。送料込みで4万円弱で済みました。

CPUクーラーと、M.2 SSDは楽天市場で購入しました。

Intel CPU 用マザーボードで使っていたCPUクーラーの流用も考えましたが、AMD のAM4ソケットが無い時代のモノだったと思うので(=取り付けベースが付属して無いだろうから)、新調することにしました。Ryzen 7 5800XはTDP 105Wで発熱が高いと言われているようなので大型のモノにしました。


M.2 SSD は、マザーボードが最新の高速M.2 SSD 規格(Gen 4)に対応してないので、PCIe NVMe Gen 3 対応の定番品にしました。


ちょうど、指定休日の昼にCPUが届き、更新パーツがそろったので、組み替え作業開始です。

画面表示せず・・・BIOSバージョンアップが先

当初、組み込んで電源を入れてみたところ、全く画面出力がありませんでした。

・・・やっちまったか??・・・と、しばらく、悩みました。

BIOSのバージョンアップが必要となることは事前にマザーボードの対応CPUリストを見たときに知り、最新BIOSイメージをサイトからUSBメモリにダウンロードして用意していました。

BIOSの更新もBIOS画面で行えるという情報も入手済みでした。

・・・ただ、旧バージョンBIOS+新CPUでも、BIOS画面ぐらいは表示してくれるだろうと勝手に思い込んでいました。←バカだね

急遽、CPUを自作1号機から外した「AMD Ryzen 5 2400G」に交換してみたところ、ちゃんと画面が表示されました。

そのまま、USBポートにBIOSイメージのUSBメモリを差し、Q-Flashを実行してBIOSを更新。

無事、BIOS更新(F50→F62d)ができました。写真向かって左側にBIOS Versionの表示があります。

これで、マザーボードが「AMD Ryzen 7 5800X」を扱えるようになり、画面が表示されました。

初回は、BIOSが「CPUが変更された」と言うことで、リセットやら、設定保存などを実行。

ブルースクリーン発生・・・ネットに助けられる

以前のWindowsは、H/W構成が変わると使えなくなることが多かったですが、最近はそうでもないようです。

そこで、「Intel製CPUで使用していた2.5インチSSD内のWin10でもそのまま起動するのでは無いか?」と試してみましたが、グリーンスクリーンが発生。(青じゃなく緑だったよ!?)

Asio.sysが原因らしい画面表示・・・・別PCでググったところ、以下のサイトがヒット。

サイトの情報を参考にセーフモードで起動した後に、「C:\Program Files\ASUS」と「C:\Program Files(x86)\ASUS」のフォルダ名を変更(ASUSを_notuse_ASUSに変更)し、再起動したところ解消されました。

クリーンインストールを避けて楽しようとすると、こういう目に合うよなあ・・・。

Win10の引っ越し、その後、Win11にアップグレード

正常に、Win10が起動できるようになったので、クローンソフト(Macrium Reflect、フリーソフト)を使って、2.5インチSSD 1TBからM.2 SSD 1TBにOSをクローンコピーしました。

クローン完了後は、シャットダウンし、2.5インチSSDを取り外し。

再起動したら、BIOSのブート順を変えること無く(自動で変わった?)M.2 SSDのWin10が無事に起動しました。

Win10のWindows Updateなどを済ませ、不具合箇所が無いことを確認。

次は、Win10をWin11にアップグレードします。OSアップグレードは無料です。

アップグレードは、Microsoftのサイトから「PC正常性チェック」アプリを導入して実行し、Win11更新可能を確認後、Win10の設定メニューのWindows Updateから行えました。

アップグレード中はダウンロードと再起動を何度か繰り返しました。

完了まで、1時間以上かかった気がします。

Windows11は、これまで左下にあったスタートメニューを含め、主要なアイコンが中央に並びます。

Windows10で使用していたソフトもそのまま動くので、特に問題はないですね。

ビフォーアフター

アップグレード後に、ちょっとだけ、ベンチマークなどを比較してみました。

CineBenchR23 Multi Core 3831 → 14678

CineBenchR23 Single Core 940 → 1597

CrystalDiskMark 8 557/514 → 2445/1921

FF15 Bench 高品質 6940 → 6652

FF15 Bench 標準品質 9101 → 9200

Chrome ブラウザ での印刷プレビュー表示 54秒 → 1秒

インプレッション (T-T) → (^.^)

CineBenchR23 Multi Core で約3.8倍、CineBenchR23 Single Coreで約1.7倍、CrystalDiskMark 8で約4倍の性能アップが確認できました。実際に使用した印象が良すぎて笑ってしまいました。

温度、費用、感想など

Cinebench R23 Muliti Core で、CPU使用率100%を続けた高負荷時のCPU温度は、66~74℃でした。

ブラウザでYouTube動画再生時は、CPU使用率2%でCPU温度は、36~46℃でした。

かかった費用は、

  • 他作PC(ヤフオク落札) 40,129円
  • CPU AMD Ryzen 7 5800X(AliExpress) 39,783円
  • CPU 冷却クーラー(楽天市場) 5,560円
  • M.2 SDD 1TB(楽天市場) 9,999円
  • ファン分岐ケーブル(パワーデポ)363円 ※1

で、合計95,834円でした。

2台のPCをWin11化できたこと、メインPC(自作3号機)は8コア/16スレッドの高性能PC化できたことを考えれば、コストパフォーマンスは良かったのではないでしょうか。

※1 マザーボードにファンコネクタが2つ(CPU、Case)しか無かったので、急遽、地元のパワーデポで「ファン分岐ケーブル」を購入し、フロントファンとリヤファンをCaseにつないで同時制御に。(下の写真で、黄・青・黒のケーブルがファン分岐ケーブル)

マザーボードのサイズがATXからMicro-ATXに変わったので、ケース内はスカスカです。

大型CPUファン(14cmファン)は静かで良いですね。LEDで光らせることができるようですが、フタをして見えないし、電飾に興味も無いので、RGBコネクタは接続していません。

GPU(グラフィックスボード)は、数年前にGTX1660Tiに交換済みです。(2号機はGTX1060)

GPUは以前のままなので、ゲームのベンチマーク結果は大して変化なしでした。

重いゲームをするなら、もっと高性能なGPUとそれに見合った電源が必要でしょうが、ほとんどゲームはしなくなったので、この構成で使い続けます。

後は、利用していないPCケースや600W電源、2.5インチSSD 500GB、外したパーツ(旧OS格納の2.5インチSSD 1TB、Intel CPU、MB、DRAM)などが残っています。再利用するなり、売却するなり、有効活用できれば良いのですが・・・。

Adobe CC Illustrator、GIMP、Autodesk Fusion 360等のアプリ起動、大きなファイルのオープンや保存、印刷プレビューとページ指定変更時の再表示も、モッサリ感とオサラバできました。

いや~、今年中に全デスクトップPCを無事にWin11化できて良かった良かった。

めでたしめでたし。